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2011年1月24日月曜日

心が楽になるホ・オポノポノの教え



ハワイの民間信仰であるホ・オポノポノというものがあります。
神聖なる存在ディヴィニティからインスピレーションを受けて行動をすることで物事が上手くいく、という行動原理です。

とかく人間は「考える事」で詰まってしまいがちです。
ハワイの言葉で「ク・カイ・パ」というものがあるそうです。
考えすぎて心が詰まっている状態を意味するのだとか。
昨今のストレスが強まっている社会にあって、心の便秘を起こしている人は相当多いでしょう。

本来のホ・オポノポノは集団でやるものらしいですが、本書ではそれを一人で簡単にやる方法が紹介されています。
やり方は至って簡単で、何かあるごとに

「ありがとう、愛しています、ごめんなさい、許してください」

この4つの言葉を唱えるだけです。
順不同、言いたいものだけを言えば良い、実際には口に出さず心のなかでつぶやくもよし、しかも感情を込めず、機械的につぶやくだけで大丈夫というお手軽さ。


科学的根拠を求められれば返答をすることはできないお話です。
しかし「有用な技術」であるからこそ民間信仰というものは続いてきたわけです。
論理が不明瞭であろうとも、役に立つのであれば使えば良いのだし、少なくとも損はしないのではないかと。

本書を読んでいて思い出しましたが、人間は「怒ること」に対して中毒性を持ちやすいらしいです。
なにかのニュースを読むにつれ「けしからん」と怒っているのもその習性なのだとか。
当然、心身には良い影響を与えません。
「良い感じに生きること」を目指されている方には、中々使える技術なのではないかと。

2010年8月9日月曜日

般若心経は間違い?



般若心経という経典については、本当に様々な解説書が出されています。
非常に難解、かつ色々なところが省略されて書かれていることからその意味を理解するのが難しいというのが一般的な理解のようです。


本書は、そういった「般若心経」について別の視点から分析をしています。
般若心経の元ネタとなったであろうものから解読を進めるのです。
その結果は・・・是非本書をお読みになって確認してください。
おそらく「日本の多くの仏教徒」が「え~~~~!!!!!!!」と言う事請け合いの結論が出てきます。


本書を読んで改めて感じられるのは、仏教という哲学が非常に科学的に出来上がっていることです。
「迷信」と呼ばれるような類のお話がほとんど存在しません。
生命に関する定義、起こっている事象に対する理解など、非常に合理的な思想を一貫して通していることが分かります。


物事の無常観、一切は苦であるという思想。
そして「役立つことしか話してはいけない」という徹底した合理主義の追求。
案外と、仏教のようなツールの方が昨今のご時世には「使える場面」が多いのではないか?とすら感じさせる一冊です。

2010年8月3日火曜日

史上最強の哲学入門



「哲学的な何か」というシリーズで有名な飲茶さんの著作三冊目です。

ここ最近、色々な機会に主張していることなのですが、哲学というものは非常に「実践的」なツールだと私は考えています。
昨今のような「何がなにやらよう分からない状態」にあって、自分の寄る術があるということは、それだけで大分生きやすくなるのではないかと。

哲学というものが「あまりにも大仰で」「難しく」「自分には関係のないもの」と切り離してしまうには、あまりにももったいないと思います。
平たく言えば、マネジメントやマーケティングの発想法だって、根幹には哲学(宗教的なものも含む)が存在しているのです。


本書は、その哲学についてエンタテインメント性を交えながら、歴史を追うのではなく「項目別」に体系立てて解説することで「哲学の使い方」を説明してくれます。

今のあなたにとって、哲学があまりにも遠い存在ならば、是非手元に一冊。

2010年7月25日日曜日

図解雑学 ギリシア神話



知っているようで知らない、知らないようで知っている。
(恥ずかしながら、私なぞもその典型です)
多くの日本人にとってそんなお話の筆頭にも挙げられる「ギリシア神話」に関する入門書です。

多くの漫画やゲームなどにおいてギリシア神話は元ネタで使われているので、本書を読み進めていると「あ~アレの元ネタってこれだったのね。」と分かることが多々あります。


このギリシア神話のような世界は、特に欧州の人などにとっては非常に馴染み深いお話ですので、当然のことながら彼ら、彼女らの思考論理の形成に影響を与えています。
ヨーロッパのお話、アメリカのお話、中国のお話、壮大さは同じようでもその趣は大きく違うように感じられます。
そしてその傾向が、今持って現代における思考方法の差異につながっているのではないかと。
そのような差異が、歴史的な事実だけではなく想像上の話などもベースにしていることは踏まえておいた方が良いのではないかと思います。
(欧米発祥の哲学の中には、ギリシア神話から発想を得ているものなどが沢山あります)

一つの「知っておいて損はない雑学」として。

2010年7月20日火曜日

世界は分けてもわからない



先日ご紹介した「生物と無生物のあいだ」の著者福岡伸一さんの書かれた本です。
前著と明確なつながりを感じさせる内容となっています。


切り取られた絵画、実験的映像などをモチーフにして科学主義の進展により「生命」や「時間」を分けて分析しようとする行為に関する言及がなされていきます。
前著からひき続いて問われているのは「全体性」と「流動性」なのではないかと。


それでも、科学的な思考を志す現代にあっては「世界を分ける」ことでしか世界に近づくことはできないわけです。
その辺りの「分子生物学者」としての立場と、そうではないもっと「生き物」としての立場と、そういったものの矛盾と両立がまるで小説のように展開していく本です。


事業におけるマーケティングなどについても、こういった感覚を持ちあわせておくことは大変に有用なのではないかと考えます。
とかく視野が狭まりがちな昨今における一つの処方せんとして。

2010年7月7日水曜日

生物と無生物のあいだ



貝殻と石ころのあいだにある違いはなんなのか?
生命があるものとないもののあいだにあるものはなんなのか?
本書はそんな疑問について、生命を一つの系(システム)と捉えてその特徴を明かしていきます。


この中で触れられているのは、生命が「大きな流れ」をもつ「時間軸を一方向にたどりながら折りたたまれている存在」だと捉えられています。
生命の中にある物質が好き勝手に動かず、一定の秩序をもってその形質が保たれているのは生命のもつ大きさと流動性がポイントになっているのです。


生命がどこまで機械と異なるのは、生命はパーツごとに細分化して考えることがあまり意味を持たないケースがあることです。
機械ならば「あのパーツを交換すれば機能が良くなる」といった議論もできますが、生命ではそのような「部品で捉えた理屈」は通用しないのですね。


エピローグでは「自然の流れ」の大切さが改めて指摘されています。
人間が生命を支配する、という内容ではなく「如何に生命というシステムが優れているか」という生命賛歌のための本です。

2010年1月19日火曜日

図解でわかる心理学のすべて



心理学に関する入門書です。

おススメな点は体系的な理解が進むことでしょうか。
心理学に関する話は方方で見聞きするのですが、どれも単発的かつ散逸的なため、体系的な理解が出来ずにいました。

本書はその点に注意を払っており、心理学の歴史からその内容まで、縦と横のつながりを意識して書かれています。


深い知識が手に入る本ではありませんが、入口としては中々良い本なのではないかと思います。

2009年11月10日火曜日

オニババ化する女たち



人間の身体というものは本来もっと優れた機能を持っていると思います。
例えば武術の本を読んでいて、先人が持っていた身体感覚に少しでも触れたとき「あ~なんでこんなことに気がつかなかったんだろ」なんて思わされることがあります。
歌を歌っていも同様で、身体の正しい使い方を意識できた時、これまでとは全く違った音の世界を感じることがあります。


本書は主に「女性の身体」について書かれた本です。
出産やセックス、子育てなどの話題が中心となっています。
全面的に触れられているのは「女性の身体能力を引き出すこと」です。
その為に必要なことは何なのか、ということについての一つの考え方が提示されています。

現在の社会情勢からすれば明らかに受け入れがたいものも多々あるかと思います。
本書に書かれていることの全てが正しいとも思いません。
しかし、少なくとも現代人が「身体能力を全く活かせていない」ことには同感です。

身体性を取り戻すことは、結果的に精神的な充足を生み出すと思います。
スピリチュアルなんて話がよく出てきますが、身体を無視した話なんて私には意味がないと思っていたりします。


中々に面白い本でした。
武術書や農業の本を読んでいるときに感じたのと同じ「宇宙的つながり」が少し感じられました。

愛する言葉



岡本太郎氏という存在は、私、というよりも川崎市民には割となじみが深い存在です。
元々氏の実家が川崎市高津区二子というところにあり、その近辺には今でも「岡本かの子記念碑」が存在しています。(氏の母親ですね)
何やら色々と複雑な家庭だったらしく、地元では岡本家に関する研究を地道に続けられている方もいらっしゃるようです。(我が家に郷土史の研究本があります)
また、太郎氏の美術館は今でも川崎にあります。


本書はその太郎氏とそのパートナーであった敏子さんの発言をまとめたものです。
敏子さんは太郎さんの「養女」という立場にありましたが、もっとも一般的な概念で述べるならば「夫婦」に近しい関係にあったと言えるでしょう。

その言葉は鮮烈です。
つまらない理屈など吹き飛ぶ情熱を秘めています。
生きるということの瞬間性と継続性、両面に渡って実に様々な発言がなされています。


小難しい文明論は、本当に情熱的な人の前では通じないんだよな…と。
何だか色々と考えさせられました。
「何だかよく分からない状態」の時に読むと、すっきりするかもしれません。