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2011年4月14日木曜日

やさしいベイトソン



コミュニケーション理論の大家であるベイトソンに関する入門書です。
「A」と「B」ではなく「AとBの間にあるもの」について着目をするのがコミュニケーションの基本です。
本書の中では「説明原理」として取り扱われています。
説明原理には重力、宗教、悪魔、スピリチュアルなど色々なものが存在しますが、その中の一つのツールとしてコミュニケーションというものの有用性を確立したのがベイトソンです。


言葉だけの言葉などというものは存在しない、というのはとても大切な考え方です。
それまでのお付き合い、前後の文脈、その人の人柄、あるいは発声の方法まで含めて、言葉というものはその状況、ストーリー、コンテキストの中に組み込まれて存在しています。
この現実を無視したまま言葉だけで物事を説明しようとすると、色々と無理が生じるように思われます。

「ただちに危険は生じない」「しっかりと対応していきたい」という言葉が流行している昨今にあっても、このコミュニケーションという考え方はとても大切なものなのではないかと思われます。

2011年2月25日金曜日

夜と霧



第二次大戦中にナチスによる強制収容を体験した心理学者が、その体験をもとにして書いた本です。
約半世紀に渡り読み続けられている一冊です。

「自己実現」という言葉が昨今では流行のように使われていますが、そういった概念から程遠い状況にあった強制収容所という日常にあって、それでも人間を人間として保つために何が必要だったのか?
また人間が選択することの多くが大きなうねりの中では如何に頼りないものであり、しかしそれでもなお「希望を見失わないこと」が大切なのか。
実に色々なことを考えさせられる一冊です。


改めて思いますが、こういう「非常事態において役に立つ技術」はもっと重要視されるべきです。
我々は現在の状態が明日も、明後日も続くと漠然と信じていますが、昨今の情勢を冷静に考えるとそんなものは簡単に吹き飛ぶのではないか?という気がします。
「本当に大切な時に役立つ技術」というのは、身体的なものやごく個人的なものであったりするのではないかと。
戦略や戦術といった知識も大切だとは思いますが、その前に「日常的な言動」を改めていくことの重要性を改めて指摘されたように思います。


現在の自分が「如何に可能性に包まれているのか」ということを再確認できる一冊です。

2011年2月23日水曜日

創造する無意識 ユングの文芸論



ユングというとフロイトと並ぶ心理学の大家として有名なのではないかと思います。
無意識(集合意識のようなもの)を考え、そこから個々の人間が受けている影響などについて考えることによって色々な議論が進んでいきます。
本書は、その中でも芸術に関する話を根底においてお話が進んでいきます。


中々に難解で全てが理解できたわけではないのですが、現在の文明が「分かりやすい意識の世界に特化」することで成り立っていることは常々感じていたことなので、本書の中から色々と感じる部分がありました。
ユングが易経に影響を受けたらしい、というのは割と最近になって知ったことだったのですが、こう「世界的、宇宙的な存在」と上手く付き合えるようになっていくことは、実は現在のような状況においてこそ必要なのではないかと思います。
世界を自分の思うように構成していく、のではなく「与えられているものと上手に付き合っていく」感覚とでも言えば良いでしょうか。
無論、自ら切り開いていく精神も大切ではあるのですが、それだけでは物事がうまくいくわけではありません。


色々と頑張って疲れ気味な人にはオススメの一冊です。

2011年2月7日月曜日

易経



中国の古典「易経」の入門書です。
能や尺八に関するお話などを読んでいて、陰陽に関するものに触れておいた方が良い気がしたので読んでみました。
正確には読んでみた、というよりも易経のやり方で自分のことを占ってみたりしました。

中々どうして、よく出来ているツールだな~と思います。
「機」をみるために使うのですが、それが時系列に従って読み解かれていくさまは中々相関です。
また、占術の技法そのものにごく簡単な簡易版が用意されているところも良いです。

占いというと馬鹿にしがちですが、中々どうして世界の中枢では未だに「西洋科学では説明できないもの」で成り立っていることが多数あります。
そして何より大切なのは「出たものから何を読み取るか」は結局その人次第、ということです。
特に易経はそういった「読み手、受け手の解釈」が非常に問われる代物です。

当たるも八卦当たらぬも八卦、タイミングを測るのに良いツールかもしれません。

2011年1月18日火曜日

風姿花伝



世阿弥が書いた能芸論の書として有名な一冊です。
本来は門外不出の秘伝書なわけですから、そこのところを前提においた上で読み進めることが肝要かな、と思います。


年齢別の稽古方法や取り組む役ごとに注意すべき点など、非常に具体的なお話が書かれています。
また「観客を意識すること」についても触れられており、近代経営的な匂いが結構する部分も多々あるように思われます。
そこに加えて「時運」の必要性や好不調の波、稽古の重要性など日常的、一般的な部分にも触れられています。

面白いと思ったのは「本当の花が咲くのは34,5歳くらい」というところでしょうか。
それまでに咲く花は若さ故の季節限定ものだよ、ということ。
当時の35歳といえば、かなりの高齢者ではないかと思います。
現在でも能の演者には80歳、90歳が珍しくないようです。
以前にも能に関する身体技法について取り上げた本を読んだことがありますが、能を通じて身体が活性化されるのでしょうか。

案外と厳しいのは「この年までに花が咲かないと、もう無理だよね」と見限っていること。
最近では「◯◯歳までにやっておきたいこと」的な本も多いですが、一面の事実ではあるのかと思います。
ただ「何歳になっても上達はする」というのもまた事実ですので、自分を磨くことは続けなければなりません。

あとは「皆でシュアする部分」と「秘する部分」についてどう考えるか。
自己の強み、というものを何でもあけっぴろげにするのも事業的には微妙ですが、実はシェアすることによって広がっていく世界(もちろん事業も含む)が間違いなく存在します。

2011年1月2日日曜日

<気づき>の呼吸法



腹式呼吸、言い換えるなら横隔膜呼吸についてとても分かりやすくまとめられている本です。
服装やスタイルに対する観念や社会的ストレスなどから、現代人が如何に呼吸において無理をしてしまい効率的な呼吸が阻害されているのかなど、問題提起と解決方法が提示されている分かりやすい一冊です。

呼吸法は人間の身体能力、思考能力に対して確実に影響を及ぼします。
浅く速い呼吸を繰り返し、ストレスから息を止める状態が続くような日常を過ごしていると、身体能力は低下しそれに伴い判断能力も衰えていくでしょう。
これは精神論的な問題ではなく、浅い呼吸では酸素を効率的に取り込むことはできないというもっとシンプルで、且つ生理学的なお話です。
効率的に酸素を吸収できる呼吸をしている人の方が、そうでない人に比べて合理的な身体操作を行っているのです。

お腹を弛緩させ、横隔膜を活用する呼吸を学ぶには中々に良い一冊かと思います。
これに併せて、横隔膜と連結する大腰筋を鍛え、お腹の外筋や強張りを丹念に取り除く工夫をしていくことで、より効率的な呼吸が目指せるのではないかと思います。

2010年12月27日月曜日

なぜ「そうじ」をすると人生が変わるのか?



「気づく力」というのは、どのような物事においてもとても大切なことだと思います。
皆同じものを見ているはず、なのにその人だけがそこに気がつく。
世の中で成果を出している人の多くはそういう「気づく力」を発揮している人ではないかと思います。

本書は「そうじ」を通して「気づく力」を発揮し、そして気づいたことを「実践し続ける」ことによって成果を出すという内容の小説です。
本書の推薦人の一人であるイエローハットの創業者鍵山さんは、以前陽明学の本を読んで「掃除の習慣」を続けていたことを知りました。
「愚直に一つの物事を続けること」「分類をしないこと」など、実践的な技術として掃除は役に立します。

掃除をすることは、身体的にも効率のよい訓練になりそうです。
適度な運動、五感(視覚や触覚は非常に刺激されるかと)の鋭敏化なども期待できそうです。

未来を変えるちょっとしたヒント



未来学という「未来のことを考える学問」について平易に説明された本です。
未来学というと「未来予測」ばかりに着目するようなイメージですが、実際には「過去」「現在」とのつながりを非常に強く意識した内容となっています。

特に面白いと思ったのは「過去からの重石」でしょうか。
「自己のイメージ」という自分が自分に持っているイメージによって人がどれほど拘束され、未来への可能性を閉じているか。
「神話的観念」という大前提によって、どれほどの選択肢が廃棄されているのか。

昨今の「自分探しブーム」に強く違和感を感じているのですが、正しくこの「過去の重石」を強くしているのがこの「自己分析が重要だ」という「公理とされているもの」なのではないかと思います。

論理的思考だけでなく「思いつき」の重要性にも触れているなど、中々に面白い内容でした。
「他者からの懇請によって才能が開花する」という内田樹さんの意見とある意味真反対の部分も含みつつ、両者共に「自分が自分に持っているイメージの偏り、当てにならない部分」を取り上げているのも実に興味深いです。


死を意識することなど、未来のことを思ってこそ現在を正しく過ごしたいものです。

2010年12月16日木曜日

白川静さんに学ぶ漢字は楽しい



漢字研究の第一人者である白川静さんの教えを小中学生にも分かるように平易な文章で書いた本です。
しかし、その内容は大人が読んでも大変に面白いものとなっています。

例えば本書の中でなんども出てくる「口」という形について。
多くの人はこの形を「顔にある口」だと教わったのではないかと思います。
しかし、実際にはこの「口」は「顔の口」ではなく「神への祝詞をいれるハコ」からきているのだとか。
この「口」の形がくる文字の多くが「神」など宗教系のお話に関係してくるのだそうです。

コレ以外にもいくつかの例が紹介されていますが、そもそもの字の成り立ちを追っていくとなんとも意外な語源…ならぬ文字源が出てきます。
宗教的、呪術的、生死観、軍事関係等々、実に生々しいお話が沢山。

さっくり読めて実に面白いです。

2010年11月11日木曜日

セレンディピティの探求



セレンディピティという言葉はご存知でしょうか。
一番簡単な日本語では「偶然」などと訳されているようです。

歴史的な偉業や大きな成果を挙げた人の多くが「偶然の出会い」によってその結果を成し遂げていることが多いというのは、比較的よく知られていることです。
このような偶然は、実は「訪れやすい人」というものがあるようです。
そういった偶然に出会えるようになるための技術が書かれているのが本書です。
出会い、というよりも気づきという方がニュアンスとしては近いかもしれません。


論理的思考や不確実性の排除というものが求められていますが、そのようにしてマニュアル化が進んでいくことによって独創性というものは失われていくことになります。
場合によっては「不確実性を推進させる」ような技術も必要になってきます。
当然失敗はつきものですので、その失敗に対するリスク管理などを併用することで、思いもしなかった事業が展開するようなこともあるかもしれません。

二項対立の危険性や重層性思考の重要性、部分ではなく全体的な理解への示唆など、セレンディピティの世界は東洋的思想に非常に重複する部分が見受けられます。

2010年8月28日土曜日

メールの超プロが教えるGmail仕事術



今や検索エンジンとしてだけでなく、本当に多くのサービスを提供しているgoogle社。
日本ではyahooと手を組む、とのことで正にgoogle帝国、とも言えるような状況になっています。


そのgoogleが提供しているサービスの一つがGmailと呼ばれるウェブメールサービスです。
本書はそのサービスをどのように活用していくか、ということを説明している本です。

本書と面白さとして「こういう設定にするとこう使えますよ」というレベルで話を終わらせていないことでしょうか。
具体的には、Gmailを使った情報の総合管理のような方法に触れています。
主な使い方は、Gmailをストレージとして活用するようなイメージでしょうか。


クラウド、と呼ばれるものが言われ始めて少し経ちますが、これなどはそういった動きの分かりやすい例の一つなのかも知れません。

メール絡みで困っている人、情報の整理がどうも出来ていない人など。
そういう方には中々オススメの本です。

2010年7月14日水曜日

これからの「正義」の話をしよう



「正義」というものについて古今の西洋哲学者などがどのように考えてきたのか。
それを「歴史年表的」に追うのではなく、幾つかの「異なる立場」から類型化して紹介している本です。


幸福の最大化が良いことなのか?
選択の自由を確保することが大切なのか?
共通認識としての「道徳や美徳」を育成し、そこに根ざして生きることが望ましいのか?


まず、本書を通じて私が感じたことは「西洋人の西洋人たる所以」です。
本書はある意味、日本人には決定的に欠けているものを提示しています。
それは「世界のありようを決める」ということです。

この点につき、私は「だから日本人は駄目なんだ」という結論を出すつもりはありません。
むしろ「だからこそ良い」という思いを持っている人間です。


本書を読んだ上で改めて「日本が世界でスタンダードや主導権を握ることは無理だし、また、握る必要もない」という結論に私は達しました。

皆さんはどんな感想を持たれるでしょうか?
色々な意見が出てくる本だと思います。

2010年7月4日日曜日

天風先生座談



ヨガ哲学に基づき構築された「心身統一法」という考え方に基づき多くの人に支持された中村天風さんの講演内容を作家の宇野千代さんが文章化したものです。


天風哲学と呼ばれる「心のあり方を中心にした人生の考察」について、その内容がざっくりと把握できるような本です。
「まず心ありき」ということを把握した上で、心から身体にフィードバックされることが確認されていきます。


「水が満タンに詰まった瓶」に新しいお湯を入れようとしてもこぼれてしまって入らない、という例えなどは「積み重ねていけば良くなるに違いない」と思いがちな我々にとって耳が痛いお話ではないでしょうか?
「間違った前提」に基づいている限り、良くはならないと断言しています。
文明人である我々の「前提としていること」を今一度疑うことを思考すべき時が来ているのかもしれません。

2010年6月22日火曜日

漫画 歎異抄



浄土真宗の開祖親鸞の言葉をまとめた歎異抄(たんにしょう)の内容を、分かりやすいように漫画で表現したものです。
なんでも簡単にすれば良い、という風潮はそれなりの問題を含んでいるとは思いますが、それでもそれが何かのきっかけになることもあります。
要はバランスかと。


私自身は特定の宗教に対して信心を持っているわけではありません。
ただ、本書を読んでいて非常に納得がいく言葉もありました。

第二章の「他に方法は知らないし」といった考え方。
第三章の「我々はみな揃って悪人」という考え方など。

とかく、自分が頑張れば全てを管理し、コントロール出来ると思いがちな昨今にあって、非常に救いとなる考え方のように感じられました。


「努力しているのに報われない」などの徒労感を感じている方などにオススメです。

2010年1月24日日曜日

究極の身体



高岡英夫さんが書かれた、スポーツの世界における達人と呼ばれる人々や、剣聖と称される剣術家などが持っていたとされる究極の身体についての本です。


ゆる体操が何を目指して作られたのかを理解するのにとても良いかと思います。
物理学的なお話が相当出てきますが、図解が多いので想像力を働かせれば理解出来るようになっています。

私たちが何となくやっている身体の動かし方に潜んでいる非合理性などが明らかにされます。
大きな塊として認識されている身体の様々な部位は、実はバラバラに分割出来るようになっています。
バラバラで、柔らかく身体を使えるようになることの重要性が繰り返し説かれます。


とても楽しめる一冊でした。
武道はもちろん、音楽や絵画といった芸術など身体を使って表現をする人には是非お読み頂きたい一冊です。

2010年1月13日水曜日

論語と算盤



是非全ての人に読んでもらいたい一冊です。
特に経営者には強くおススメさせて頂きます。


我々日本人は、その思想背景に宗教を持っていません。
それ自体が良い悪いということはないと私は思っています。
しかし、それ故の弊害として「強い価値観の裏付け」というものが個々人の中に育ちにくいのは間違いがないかと思います。
これがいわゆる国教またはそれに類するものを持っている国においては事情が異なります。
なぜなら価値観のベースが宗教的に定まっているからです。
そのベースに適合していれば良いこと、していなければ悪いことなわけです。


私は別に各人が信じるべき宗教を持て、と言いたいわけではありません。
しかし、行動規範たる評価軸は育てていくべきであると強く感じています。
そしてその評価軸は、誰からから押し付けられるのではなく、各人が自分の内側に育てるべきものです。


孔子、論語をそのベースにしろというわけではありません。
しかし、今から数十年も前に現在起こっている数多くの問題をすでに予見していた渋沢栄一氏の卓見に触れることは、自分の中心軸を育て上げるのに大変参考になるのではないかと思います。

2009年12月29日火曜日

「ゆる呼吸法」革命



人間は多くの細胞が結合する形で成立しています。
その人間が多く結合することで社会が成立しています。
人間を含めた生物の結合から星が形成され、その星の形成から星系が、そして銀河が、宇宙が…とどこまでもその範囲は広がっていくことになります。
細かい方にいけば、個々の細胞は生きているのであり、その個々の細胞の中にもまたより細かな生物が生きていることになります。


本書の目的は、生きている小さな生物群である細胞と人間の交流を図り、その能力を活性化させることです。
会社が多くの社員から成立するように、一人の人間も多くの細胞から成立します。
マネジメントが適切な経営により社員を導くように、一人の人間が適切な身体運営によって細胞を活性化するように導こうとするわけです。

身体で理解することを忘れがちな現代人にとって、とても意義のあることかと思います。
何より素晴らしいのは、そのための方法が誰にでも挑戦出来る形にまとめられていることです。
特別な技術など何一つ必要ありません。


私自身も少しずつ実践していきたいと思います。

2009年12月19日土曜日

女は毎月生まれかわる



つい先日ご紹介した高岡英夫さんと以前にご紹介した三砂ちづるさんの共著です。
どちらの著書も面白かったので読んでみましたが、やっぱり面白かったです。

ゆる体操の方法論と併せて、最終的に目標とされるセンターの意識や、女性の月経に対する身体の使い方や意識の持ち方などに触れられています。


正直、男である私には分からない部分も非常に大きいです。
しかし、本書の中でも触れられている「男性よりも女性の方が身体のパフォーマンスは高い」という事実を考えるに、その女性の身体能力を高める方法論が男性にとって有用でないことはありえないのではないかと思います。
筋肉や関節に加え、内蔵のゆるめかたなども意識出来るだけでも確実に自分の身体に対する意識が高められると思います。

少しずつ実践して、センターのある身体を手に入れていきたいものです。

2009年12月12日土曜日

うぶ声に応えて



身体に関する本が続きます。
三砂ちづるさんの「オニババ化する女たち
高岡英夫さんの「だれでも「達人」になれるゆる体操の極意
中村明一さんの「「密息」で身体が変わる

読み続けるうちに、どうしても「女性の身体」についてもっと知りたくなりました。
特に気になったのは月経のことや出産のことですね。
この辺りの話が勉強したくなり、どんな本を読めば分かるかな~と少し考えました。


で、選んだのが助産師さんが書かれたこちらの本です。
読んだ結果、やはり我々はもっと自分たちの身体について知るべきだと感じました。
特に女性の身体について、もっと積極的に知るべきだと思います。
加えて強調したいのは、女性の身体について男性ももっと知るべきかと。

とかく、我々男性が女性の身体に興味をもつのは「性的な意味」からなわけで。
その点について、別に否定をする気もありません。(私だって人並み以上にスケベですから)
ただ、闇雲に「命は大切だ」とか「他人には優しくしなくてはならない」なんて精神論を子供に教えるよりも、「性」というものに対して総合的・体系的なお話を伝えた方が感じてもらえるのではないかなぁ、と感じています。
我々は皆母親のお腹から産まれたわけですから。


男性が読んでも、いや、男性こそ学ぶところがある本です。

2009年12月11日金曜日

「密息」で身体が変わる



日本人が以前行っていたであろう呼吸法「密息」について書かれた本です。
「密息」の仕方からその背景まで、非常に広い範囲に渡ってお話が進みます。


音楽をやっている身として、倍音やリズムに関するお話は非常に面白かったです。
また、ドラッカーなどを読んでいてよく出てくる「日本画の構造」の話などが見事に絡んできました。
主構造を持たず、豊かな従構造に支えられた世界観という考え方は、ドラッカーが繰り返し指摘しているお話とほぼ同様の指摘のように思われます。


そういった芸術論や社会学的なお話が、呼吸法一つから展開されるという点が非常に大切かと。
やはり「身体感覚を高める」ことの重要性を改めて思い知らされた気分です。


「ゆる体操」といい「密息」といい、身体感覚を知るのに良いテキストがまだまだあるものですね。