日本人が以前行っていたであろう呼吸法「密息」について書かれた本です。
「密息」の仕方からその背景まで、非常に広い範囲に渡ってお話が進みます。
音楽をやっている身として、倍音やリズムに関するお話は非常に面白かったです。
また、ドラッカーなどを読んでいてよく出てくる「日本画の構造」の話などが見事に絡んできました。
主構造を持たず、豊かな従構造に支えられた世界観という考え方は、ドラッカーが繰り返し指摘しているお話とほぼ同様の指摘のように思われます。
そういった芸術論や社会学的なお話が、呼吸法一つから展開されるという点が非常に大切かと。
やはり「身体感覚を高める」ことの重要性を改めて思い知らされた気分です。
「ゆる体操」といい「密息」といい、身体感覚を知るのに良いテキストがまだまだあるものですね。
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