2009年11月22日日曜日

色彩検定3級対策テキスト



最近、色というものに興味があります。
仕事柄店で売っているものや提供しているサービスなどについて、よく観察をするように心がけているつもりです。
その中で、特に「色味」というものの多彩さに目が引かれることが非常に多いです。

なぜこんな配色になっているのか?といったことが気になったので、一つ体系的に勉強をしてみようかと思って本屋さんで色彩検定のテキストを購入しました。

読み進めていくと「あ~なるほどね~」というお話が非常に多くてびっくりしました。
「各お店の店員さんが来ているユニフォームの配色」なんてのも、その気になってみるととても面白いものですね。


せっかくだから、来年の検定試験は受験してみようかもしれません。
中々役に立ちそうな気がしています。

2009年11月13日金曜日

図解雑学 アパレル業界のしくみ



色々な分野に関する知識を図解しながら分かり易く説明する図解雑学シリーズのアパレルに関する本です。

一言で「アパレル」といっても、その範囲は中々把握できないのではないでしょうか?
例えば「ファッション」と「アパレル」の違いは何でしょうか?
服飾雑貨や靴、小物なども含めて、その実態は案外と分かりにくいものになっています。


本書ではそういった「アパレルの分野」の話や専門用語などについて平易に説明されています。
それぞれの企業や職業がアパレル業界においてどのような役割を担っているのかが分かります。

これまで「製造業」「卸売業」「小売業」といった具合に比較的分かれていたこの業界も、ここ10年程の流れでその業態は大きく様変わりしました。
ユニクロの躍進や海外企業の進出(H&MやZARAなど)など、これまでにはなかった形での流通が発展してきました。
本書の中においても、すでにこれらのモデル企業ですら時代遅れになりつつあるのでは?という指摘がされています。
「何を作るか」に併せ「どのように物流を作るか」や「情報を如何に発信するか」といった真の経営的思考がアパレル企業にも求められているといえるでしょう。

2009年11月10日火曜日

オニババ化する女たち



人間の身体というものは本来もっと優れた機能を持っていると思います。
例えば武術の本を読んでいて、先人が持っていた身体感覚に少しでも触れたとき「あ~なんでこんなことに気がつかなかったんだろ」なんて思わされることがあります。
歌を歌っていも同様で、身体の正しい使い方を意識できた時、これまでとは全く違った音の世界を感じることがあります。


本書は主に「女性の身体」について書かれた本です。
出産やセックス、子育てなどの話題が中心となっています。
全面的に触れられているのは「女性の身体能力を引き出すこと」です。
その為に必要なことは何なのか、ということについての一つの考え方が提示されています。

現在の社会情勢からすれば明らかに受け入れがたいものも多々あるかと思います。
本書に書かれていることの全てが正しいとも思いません。
しかし、少なくとも現代人が「身体能力を全く活かせていない」ことには同感です。

身体性を取り戻すことは、結果的に精神的な充足を生み出すと思います。
スピリチュアルなんて話がよく出てきますが、身体を無視した話なんて私には意味がないと思っていたりします。


中々に面白い本でした。
武術書や農業の本を読んでいるときに感じたのと同じ「宇宙的つながり」が少し感じられました。

愛する言葉



岡本太郎氏という存在は、私、というよりも川崎市民には割となじみが深い存在です。
元々氏の実家が川崎市高津区二子というところにあり、その近辺には今でも「岡本かの子記念碑」が存在しています。(氏の母親ですね)
何やら色々と複雑な家庭だったらしく、地元では岡本家に関する研究を地道に続けられている方もいらっしゃるようです。(我が家に郷土史の研究本があります)
また、太郎氏の美術館は今でも川崎にあります。


本書はその太郎氏とそのパートナーであった敏子さんの発言をまとめたものです。
敏子さんは太郎さんの「養女」という立場にありましたが、もっとも一般的な概念で述べるならば「夫婦」に近しい関係にあったと言えるでしょう。

その言葉は鮮烈です。
つまらない理屈など吹き飛ぶ情熱を秘めています。
生きるということの瞬間性と継続性、両面に渡って実に様々な発言がなされています。


小難しい文明論は、本当に情熱的な人の前では通じないんだよな…と。
何だか色々と考えさせられました。
「何だかよく分からない状態」の時に読むと、すっきりするかもしれません。

2009年11月7日土曜日

奇跡のリンゴ



農業に関する本が二冊続きました。
こちらは非常に有名な本ですね。
無農薬でリンゴを栽培している青森の農家さんのドキュメンタリーです。

昨日ご紹介した「儲かる農業」とその主張は正反対です。
片や文明の力を最大限活用しようとする「儲かる農業」
そして片や文明の証明である大規模農業を最後には否定する「奇跡のリンゴ」
前者は値引きを否定し、後者は高値を否定します。


どちらが絶対的に正しいとは私には断言できません。
どちらもが周囲に対する感謝や愛情の心を隠そうともしません。
ここ最近読んでいた孔子と老子の対比のようなものを感じました。

2009年11月6日金曜日

儲かる農業



一次産業の世界に興味があります。
先日も農業や漁業に関する本をご紹介しました。

新興国の発展などに伴い、今後は食料の供給体制をどのように整えていくのかが課題になるのではないかと漠然と考えています。
また、なぜ一次産業がこれほど利益が出ない産業になってしまったのかについて、非常に興味があります。


本書は農業の世界に一般ビジネスの発想法を持ち込んだ会社について書かれています。
・顧客が欲しいものを作る
・顧客が欲しい時に届ける
・事前に契約を結び、要望に合わせた仕事を提供する
通常のビジネスで当たり前だと思われていることが、農業の世界では通用しないことが多いのだそうです。

「良いものを作れば売れる」というのは大きな勘違いだ、などの発言は私の日頃の発言とまったく同じです。
商品の良さを決めるのは生産者ではなく消費者や購買者である点を忘れてしった時点で、事業の行き詰まりは始まります。


農業に限らず、中小零細企業に不足している要素が非常に多く含まれている本かと思います。

2009年11月5日木曜日

人は見た目が9割



やはり基本的に美男美女は得なんだと思います。
私の周囲においても、自分が美男美女であることを活用して他の人よりも良い成果を出している人を知っています。
AさんとBさんが同じことを言っているとしても、AさんがイケメンでBさんが不細工ならAさんには賛同が、Bさんには非難が起こるようなことも残念ながら珍しくありません。
その一方、イケメンであるAさんがそれを悪用し、何かの問題が生じたような場合にはBさん以上に周囲から叱責されるようなことがあります。
それまでは「あの美人女優の魅惑のドレスが!」なんて言われていたのが「あの女優の隠された我儘放題!」なんて手のひらを返したような反応など。


我々は言語以外の要素からも相当量の情報を得ています。
本書はそんな非言語的なコミュニケーションについて総合的に取り上げている本です。
顔の作りから所作、服装や色味など、特に視覚に関するお話が沢山掲載されています。
他にも「間の取り方」や匂いに関するお話など、話さないことによる表現などについて多くの事例が分かり易く書かれています。

発声そのものを変えていくことでも印象は大きく変わります。
語る内容も大切ですが、より大切なのはもっと「総合的な表現力」なのだと思います。