2009年4月26日日曜日

「福」に憑かれた男


この本もまた偶然によってご紹介いただいたものです。
事業者にとって、人にとって本当に大切な当り前のことが書かれています。

敢えて当ブログにおいては「マーケティング」に分類させて頂きます。
私は事業というものを「自分が成し遂げたい思いを達成するための道具」だと捉えています。
その思いもなしに事業をやったところで、結局手に入るものは「虚しさ」なのではないかとも思っています。

自分が考える事。
そして行動をする事。
本当に当り前のことです。

私の顧問先においても、それをきちんとやっている人が所謂「成功」と呼ばれるものを手にしています。
そしてその「成功」を如何に活用するのか、何のための「成功」なのか。
本書はそんな基本原則を教えてくれます。

是非手に取って読んでみて下さい。

鏡の法則



ちょっとしたきっかけで出会ったものが予想以上に良いものであると、嬉しいものです。
私にとってこの本は偶然の出会いでした。

とあるきっかけで人様から頂いた本書ですが、現在の私にとってとても大切なことが書かれていました。
とりあえず本書を読んだ後、まず始めるべきことは「ありがとう」を気持ちよく言うようにすることでしょうか。

とても短いけれど、とても大切なことが書いてある本です。
どうぞ手に取ってお読み下さい。

2009年4月22日水曜日

経営者の条件



今、この時にこそ読みたい本の代表格です。

仕事を他人から与えられ、それに対して結果を出せばよかった時代の終焉とともに求められているのは、自分の内側にある能力を成果に結びつけるための能力です。

一流企業に勤めている社員がどれほど集まろうとも優れた商品が生まれるわけではありません。
彼らは確かに優秀なのかもしれませんが、その優秀さを成果に結びつける方法については、今までどこにいたときにも学んでいないからです。

従前は彼らのような優秀な人間に適切な仕事を割り振り、成果を出す仕組みが機能しているように思われていました。
しかしながら、すでにその仕組みは崩壊したのです。


今後、すべての人に求められるのは「自らが成果を出すこと」です。
言い換えるならば、これからは「仕事を自分で作り出す」ことが必要になります。

本書は、人が成果を出す能力を学ぶためにはどうすれば良いのかが書かれています。
あなたの力を活かすには、あなたがしかるべき方法を学ぶしかないのです。

2009年4月18日土曜日

Harvard Business Review 2009年5月号


不況を実感されている方は非常に多いですが、それに対して何かしらの対応を考えていらっしゃる方は案外と少ないように感じられます。
当然のことですが、好況期には特に対策をする必要もなかったようなことでも、不況期には意図的に仕掛けや仕組みを作ることに腐心しなければならないこともしばしば。

問題は不況期においては「規模がでかい方が圧倒的に有利」であるという事実です。
コストダウンの可能性や新技術開発の推進など、資金や時間にある程度の余剰がある大手企業にはこの時期においても打つべき手がいくらでもあります。
その為、私や私の顧問先である中小零細事業主にとっては、大手に駆逐され尽くされかねない状況にあります。
小物は小物として自分なりの武器を作らなければならないのです。


本書の内容も、基本的には大手企業を対象としているものが多くあります。
ただ、小物がものにできれば大手以上に威力を発揮出来そうなものもあるように私は感じました。

具体的には「不況期の営業戦略」という論文などは、実は中小零細事業主がつぼに嵌った時の方が効果は大きいのではないかと思います。
その具体的な理由としては「人間としての信頼性」を担保する事が、中小零細事業主の方が有利である点です。

上記の論文の直前ページには、ビジネス・ブレークスルー大学院大学の松本孝利氏のインタビューが掲載されていますが、そこにも「人間としての信頼性」という観点が書かれています。
ただし、このインタビューにおいてもあくまで観点は「企業組織と被雇用者」という前提が置かれているので、例えば中小零細事業主などはその点について自分なりの見識を持ち、補足する必要があります。


座して死ぬのを待つべからず、動き続けましょう。

2009年4月2日木曜日

ONE to ONE マーケティング



あらゆる経済分野において、淘汰を伴うような競争が激化しています。
市場における「ナンバーワン」以外には生き残れないような状況が生まれつつあります。
小売業におけるセブンアンドアイとイオングループの競争などは、その最たる例です。
このような大企業同士の戦いは正に「規模の経済」の極致ということが出来るでしょう。

しかし、その一方で規模の経済の真反対の道を進むこともできるようになりました。
「範囲の経済」と呼ばれるそれは、大きいことを目的とするのではなく、適切な市場に適切な資本を投じる事で利益を産もうとする産業です。
このような仕組みはインターネットの誕生により非常に作りやすくなりました。

本書は今から十数年前に書かれた本です。
ネット黎明期における本ですので、特にテクノロジー自体やその運用状況に関しては的外れな内容が書かれていたりもします。
しかし、逆説的には「理想的なインターネットの利用法」とでも呼べるようなテキストと捉えることも出来るものです。

前回ご紹介した「フォーカス!」と併せてお読み頂きたい一冊です。