2009年4月2日木曜日

ONE to ONE マーケティング



あらゆる経済分野において、淘汰を伴うような競争が激化しています。
市場における「ナンバーワン」以外には生き残れないような状況が生まれつつあります。
小売業におけるセブンアンドアイとイオングループの競争などは、その最たる例です。
このような大企業同士の戦いは正に「規模の経済」の極致ということが出来るでしょう。

しかし、その一方で規模の経済の真反対の道を進むこともできるようになりました。
「範囲の経済」と呼ばれるそれは、大きいことを目的とするのではなく、適切な市場に適切な資本を投じる事で利益を産もうとする産業です。
このような仕組みはインターネットの誕生により非常に作りやすくなりました。

本書は今から十数年前に書かれた本です。
ネット黎明期における本ですので、特にテクノロジー自体やその運用状況に関しては的外れな内容が書かれていたりもします。
しかし、逆説的には「理想的なインターネットの利用法」とでも呼べるようなテキストと捉えることも出来るものです。

前回ご紹介した「フォーカス!」と併せてお読み頂きたい一冊です。

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