2009年11月10日火曜日

愛する言葉



岡本太郎氏という存在は、私、というよりも川崎市民には割となじみが深い存在です。
元々氏の実家が川崎市高津区二子というところにあり、その近辺には今でも「岡本かの子記念碑」が存在しています。(氏の母親ですね)
何やら色々と複雑な家庭だったらしく、地元では岡本家に関する研究を地道に続けられている方もいらっしゃるようです。(我が家に郷土史の研究本があります)
また、太郎氏の美術館は今でも川崎にあります。


本書はその太郎氏とそのパートナーであった敏子さんの発言をまとめたものです。
敏子さんは太郎さんの「養女」という立場にありましたが、もっとも一般的な概念で述べるならば「夫婦」に近しい関係にあったと言えるでしょう。

その言葉は鮮烈です。
つまらない理屈など吹き飛ぶ情熱を秘めています。
生きるということの瞬間性と継続性、両面に渡って実に様々な発言がなされています。


小難しい文明論は、本当に情熱的な人の前では通じないんだよな…と。
何だか色々と考えさせられました。
「何だかよく分からない状態」の時に読むと、すっきりするかもしれません。

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