前回もご紹介した大野耐一さん自らの発言をまとめた本です。
「不良品を混ぜないことが低コストにつながる」などの提言は、正に現在のトヨタが陥っている状況を指し示しているのではないかと思います。
「小さな問題の内に潰しておく」ということを徹底することが本来のトヨタ方式の強みだったわけで。
また、本書の中では非常に会計的な考え方についても触れられています。
数字の上だけでの原価計算や効率性を測ることの無意味さが繰り返し指摘されています。
「沢山作った方が安く済む」というのは幻想に過ぎない、というのは中小零細法人においてこそ肝に銘じておくべき言葉かと。
現在のような不況にあってこそ色々な意味をもつ一冊です。
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