2010年3月4日木曜日

大野耐一 工人たちの武士道



今こそ読んでおきたい一冊です。

リコール問題に揺れているトヨタ自動車ですが、私が気になっていたのは「トヨタのシステムそのものが欠陥を含んでいる」という風潮の報道でした。
果たして本当にそうなのか?


この年始に読んだ大野耐一さんに関する本を読む限りでは、今回のようなリコール問題に発展させないためにこそ作られたシステムが「カイゼン」「カンバン」というものだったと感じていました。
本書を読んで、やはり今回の問題の根っこにあるのは、システムの不全ではなくシステムの不徹底だったのではないかと思います。


本書の中では、トヨタシステムに対する批判にも回答しています。
そしてまた、今回のリコール問題が起こるのではないか?という予言のような言葉も書かれています。


繰り返しになりますが、今こそ読むべき一冊です。

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