2010年3月19日金曜日

Harvard Business Review 2010年3月号



固定観念や既存のしきたりといったものから思考を解き放つ方法について特集されています。
調和を優先することの問題点、管理や権限を放棄することでの解決、デリバティブに対するイメージ、白と黒をはっきりとさせることが問題を解決するとは限らないことなど色々な種類の「定説」がひっくり返されていきます。


個人的に面白かったのは、特集広告の中で触れられていた「属する世界を複数にすべし」という記事と巻末の「東洋的思考のすすめ」です。
はっきりとした物差しを持っていることは、何かを決定するためには非常に有用なことは間違いがありませんが、その物差しでは測ることができない価値というものが物事には含まれている可能性もあるわけです。
その時に物差しを複数持っていたり、はっきりと決定するのではなく現状を見守るような行動に出ることがより良い結果につながることもあります。


無理難題に立ち向かわなければならないことが多い現在のような情勢にあって、物事を進めるために必要なのは「決断力」とは限らないのかもしれません。

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