2011年7月5日火曜日

身体感覚で「論語」を読みなおす。



孔子やその弟子たちの言語がまとめられた論語ですが、実際にまとめられたのは後代になってからと思われます。
その際に、論語が書かれた時代には存在しなかった文字が当てられました。
また、長く残っていく中で当てられる字が変わっていくようなこともあったでしょう。

本書はそういう文字の歴史を振り返りながら論語を読みといていきます。
「四十にして惑わず」などの有名な一文ですが、実は「惑」という字が当時は存在しなかったというのは本書で知りました。

現代人の身体は平たく言えば鈍っています。
多くの利器に囲まれ、その持ちうる機能が忘れ去られています。
「心」というものが胸、腹(胆)、性器の辺りにあると考えられていたのではないか?など身体の感覚に根ざして読み直すことで、また違った読み方があり得るのではないか?という一冊です。


常日頃から想い続けている身体と心の不可分なども含め、日常生活に活かしていきたいポイントが含まれていました。

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