2009年5月7日木曜日

現代の経営




本Blogでも繰り返しご紹介しているドラッカー氏の著作です。
氏の著作における「経営に関する古典」のうち、最も基礎とされているものです。


本書が目的としているものは、経営という曖昧模糊としたものに対するシステム、方法論を用意し、直感や経験のみに頼った事業経営からの脱却を図ることです。
それに加え、企業に求められている責任を明らかにし、利益というものに対する労使双方からの考え方を整理し、公益と私益の両立という究極的な目標を達成するための方法論を確立しようとしています。

と書くと非常に難解なのですが、要は本書は「経営者のための行動指針」です。
誰に聞けるわけでもない「困った時の処方箋」のような本と考えることも出来ます。

とは言いましても、本書で繰り返し触れられている通り、知識のみで物事が進むことはありません。
必要なことは何にもまして「実践」の二文字です。
「このツールがあるからもう経営は大丈夫」といった甘い考えは成立しません。


経営に関する本をたった一冊読むのなら本書にすべきだ、と広く推奨されている古典です。
そして古典でありながら、その魅力は全くもって色あせることがありません。

是非お読みになり、実践に移されることをお勧め致します。

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