2009年3月12日木曜日

Harvard Business Review 2009年4月号



商売は「売っている商品の品質によって決まる」という考え方が通用しなくなっています。
どんなに良いものであろうと売れないものは売れませんし、その逆もまたしかりです。

大切なのは「売れる仕組み」を作ることにあります。
よく言われる「顧客のニーズをつかむ」という曖昧な言葉だけでは具体的にどのように行動をして良いのか分かりません。
必要なのは行動するための指針です。


本書では製品開発の方法や主力商品の選択、ビジネスモデルの構築方法などについて言及されています。
大企業のために書かれたかと思われる論文もあるので、小規模事業者がそのまま活用するのは無理があるものも含まれていますが、特に名論文として名高い「イノベーションのジレンマ」は読んでおいて損がない内容かと思われます。

巻末に掲載されている世界的なダンサーのインタビューは、創造性に悩む全ての人にとって一読の価値がある文章です。
経営者でも芸術家でも根っこにある課題は同じなのかもしれません。

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