2010年8月9日月曜日

般若心経は間違い?



般若心経という経典については、本当に様々な解説書が出されています。
非常に難解、かつ色々なところが省略されて書かれていることからその意味を理解するのが難しいというのが一般的な理解のようです。


本書は、そういった「般若心経」について別の視点から分析をしています。
般若心経の元ネタとなったであろうものから解読を進めるのです。
その結果は・・・是非本書をお読みになって確認してください。
おそらく「日本の多くの仏教徒」が「え~~~~!!!!!!!」と言う事請け合いの結論が出てきます。


本書を読んで改めて感じられるのは、仏教という哲学が非常に科学的に出来上がっていることです。
「迷信」と呼ばれるような類のお話がほとんど存在しません。
生命に関する定義、起こっている事象に対する理解など、非常に合理的な思想を一貫して通していることが分かります。


物事の無常観、一切は苦であるという思想。
そして「役立つことしか話してはいけない」という徹底した合理主義の追求。
案外と、仏教のようなツールの方が昨今のご時世には「使える場面」が多いのではないか?とすら感じさせる一冊です。

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