2010年8月1日日曜日

数学ガール フェルマーの最終定理



以前にご紹介した数学ガールの続編です。
今回のメインテーマはかの有名なフェルマーの最終定理。
数式としては非常に分かりやすいこの定理なのですが、その証明がなされるまでには本当に多くの方向への試行錯誤が必要でした。
また、その努力が連続した形というわけではなく、まったく別の道を歩いていたはずの人たちがふとしたきっかけから合流することになった経緯など、実に多くのドラマが生み出されることになりました。


「異なると思われていた分野」が根っこのところでつながっているのかもしれない、というのは多くの学問においてあることです。
ただ、安直に結びつければ良いというものでもありません。
そこに至るまでの間に「本当にこれは同じ根っこをもつのか?」ということについて、慎重にも慎重を重ねた上で結び付けなければなりません。
そうでなければ、あらゆる課題についてなんでも「あ~これはアレと一緒だね」という安直な決めつけで解決を図りかねません。


フェルマーの最終定理についても、結びつきが美しいのはもちろんなのですが、実はそこに到るまでの「前提を巡る試行錯誤」が重要なのではないかと思います。

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