2010年12月16日木曜日

白川静さんに学ぶ漢字は楽しい



漢字研究の第一人者である白川静さんの教えを小中学生にも分かるように平易な文章で書いた本です。
しかし、その内容は大人が読んでも大変に面白いものとなっています。

例えば本書の中でなんども出てくる「口」という形について。
多くの人はこの形を「顔にある口」だと教わったのではないかと思います。
しかし、実際にはこの「口」は「顔の口」ではなく「神への祝詞をいれるハコ」からきているのだとか。
この「口」の形がくる文字の多くが「神」など宗教系のお話に関係してくるのだそうです。

コレ以外にもいくつかの例が紹介されていますが、そもそもの字の成り立ちを追っていくとなんとも意外な語源…ならぬ文字源が出てきます。
宗教的、呪術的、生死観、軍事関係等々、実に生々しいお話が沢山。

さっくり読めて実に面白いです。

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