2011年3月3日木曜日

言語情調論



折口信夫さんという民俗学者、国学者の方が卒業論文として書いた一冊です。
日本語のもつ「音」の性質について非常に細やかな分析がなされていきます。

正直にいえば内容が難しくてやや理解できなかったところもありますが、それでも面白い部分が多々ありました。
言語が持つ「気分性=情調」の部分について改めて考えさせられます。

また五十音の表記が如何に画一的に作られたものであるかがよく分かります。
「音の持つイメージ」を文字の形にすると、色々と削られてしまうものがあります。


歌を歌う人間として「美しい日本語」というものは追求していきたいところです。
また「聴き心地の良い音」を出せるようになることは、色々なお仕事でも役立つのではないかと思います。

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