2011年3月3日木曜日

白隠禅師 健康法と逸話



白隠禅師というのは有名な江戸中期の禅僧の方です。
内観の秘法、軟酥(なんそ)の法という健康法(と書くと怒られてしまいそうですが)などを提唱し、多くの人を救ったそうです。
本書はその内観の秘法、軟酥の法のやり方が書かれています。

一切特殊な道具を使わず、自分の身体意識を活用することのみをもって病から快復する術が書かれています。
現代語訳から少しだけ抜粋すると

「すべて生をやしない、長寿をたもつ根本の秘訣は、いちばん身近であり、世界でただ一つの絶対的存在である自分の身体と心の形を、ととのえ、型を練り、心を落ちつかせ、心に平安をみたすのがいちばんであります。」

なんともシンプルな方法です。
具体的な技術面に関してみると、やはり全身をゆるめることの重要性が指摘されています。
加えて「五感で再現をすること」の重要性にも触れられています。


身体一つを使いこなせることで出来ることの大いなる可能性を感じさせてくれます。

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