2010年11月11日木曜日

セレンディピティの探求



セレンディピティという言葉はご存知でしょうか。
一番簡単な日本語では「偶然」などと訳されているようです。

歴史的な偉業や大きな成果を挙げた人の多くが「偶然の出会い」によってその結果を成し遂げていることが多いというのは、比較的よく知られていることです。
このような偶然は、実は「訪れやすい人」というものがあるようです。
そういった偶然に出会えるようになるための技術が書かれているのが本書です。
出会い、というよりも気づきという方がニュアンスとしては近いかもしれません。


論理的思考や不確実性の排除というものが求められていますが、そのようにしてマニュアル化が進んでいくことによって独創性というものは失われていくことになります。
場合によっては「不確実性を推進させる」ような技術も必要になってきます。
当然失敗はつきものですので、その失敗に対するリスク管理などを併用することで、思いもしなかった事業が展開するようなこともあるかもしれません。

二項対立の危険性や重層性思考の重要性、部分ではなく全体的な理解への示唆など、セレンディピティの世界は東洋的思想に非常に重複する部分が見受けられます。

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