2010年7月1日木曜日

考えない練習



原始仏教系の「身体技術」について述べられている本です。
宗教に関して身体技術と言い切ってしまいましたが、それくらい本書に書かれていることは「身体的な部分」との関わりが強いように思われます。


現代人が罹っている「思考病」とでも呼べるような状況についてかなり説明が割かれています。
一度思考したことが脳に残り続け、それが方は状態になったときに「痴呆」と呼ばれる状況になるのでは?という推論は私にはとても納得がいくものでした。


周囲に見えるもの、聞こえるものをそのままに受け取り、そこから思考を無駄に展開させない。
観察結果をすべて自分にフィードバックさせようとしない。
ある意味、現在言われている多くの自己啓発系書物とは真逆のことを言っているように思われるかもしれません。


しかし、実は本当に変化の激しい時代にあっては、このように「あるものをそのまま受け入れる」身体感覚を構成しておくほうが適応しやすいのではないかと私は考えます。
純粋にビジネスにも役立つ技術ではないかと。

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