2010年7月14日水曜日

これからの「正義」の話をしよう



「正義」というものについて古今の西洋哲学者などがどのように考えてきたのか。
それを「歴史年表的」に追うのではなく、幾つかの「異なる立場」から類型化して紹介している本です。


幸福の最大化が良いことなのか?
選択の自由を確保することが大切なのか?
共通認識としての「道徳や美徳」を育成し、そこに根ざして生きることが望ましいのか?


まず、本書を通じて私が感じたことは「西洋人の西洋人たる所以」です。
本書はある意味、日本人には決定的に欠けているものを提示しています。
それは「世界のありようを決める」ということです。

この点につき、私は「だから日本人は駄目なんだ」という結論を出すつもりはありません。
むしろ「だからこそ良い」という思いを持っている人間です。


本書を読んだ上で改めて「日本が世界でスタンダードや主導権を握ることは無理だし、また、握る必要もない」という結論に私は達しました。

皆さんはどんな感想を持たれるでしょうか?
色々な意見が出てくる本だと思います。

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