2009年2月18日水曜日

明日の広告



広告に関する話では、過去数年一つの傾向がみられます。
・ネットの流行によって既存メディア(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)は衰退する
極簡単にまとめるとこのような主張です。

これはある意味で当たっている部分もあります。
今までの広告は「企業側が消費者に対して企業の言いたいことを言ってお終い」という形態しか存在しませんでした。
それがネット、BlogやSNSなどの発展により、消費者側が情報を発信し、同様の商品を厳しく評価し、企業の言い分を厳しくチェックするようになりました。
一方的に「良い商品でしょ?」と売り込んで買ってこれるほど、現代の消費者は愚かではないということで広告の力は今後失われていく、という傾向は確かにある程度進みました。

しかし、この主張は極論に過ぎるのではないか、というのが本書の主張です。
本書の主張を極簡単にまとめると次のようになります。
・情報を伝えられたがっている人、つまり消費者のことをひたすら観察し、それから手段を考える。
・手段の優劣は場合によりけり、ラジオがテレビに勝ることもあれば、ネットが常に優れているとも限らず、大切なのは部分最適を図ること。


不況期になるととかく簡単に削減されがちな広告費ですが、適切な予算配分を考えれば「安価で」「効率の良い」広告を出すことは可能なはずです。

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