2011年1月2日日曜日

<気づき>の呼吸法



腹式呼吸、言い換えるなら横隔膜呼吸についてとても分かりやすくまとめられている本です。
服装やスタイルに対する観念や社会的ストレスなどから、現代人が如何に呼吸において無理をしてしまい効率的な呼吸が阻害されているのかなど、問題提起と解決方法が提示されている分かりやすい一冊です。

呼吸法は人間の身体能力、思考能力に対して確実に影響を及ぼします。
浅く速い呼吸を繰り返し、ストレスから息を止める状態が続くような日常を過ごしていると、身体能力は低下しそれに伴い判断能力も衰えていくでしょう。
これは精神論的な問題ではなく、浅い呼吸では酸素を効率的に取り込むことはできないというもっとシンプルで、且つ生理学的なお話です。
効率的に酸素を吸収できる呼吸をしている人の方が、そうでない人に比べて合理的な身体操作を行っているのです。

お腹を弛緩させ、横隔膜を活用する呼吸を学ぶには中々に良い一冊かと思います。
これに併せて、横隔膜と連結する大腰筋を鍛え、お腹の外筋や強張りを丹念に取り除く工夫をしていくことで、より効率的な呼吸が目指せるのではないかと思います。

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