2009年10月24日土曜日

「買う気」の法則



マーケティングの4Pと呼ばれる要素はご存知でしょうか?
プロダクト・プライス・プレイス・プロモーションの四つを組み合わせることがマーケティングには必要だよ、という半ば古典とすら言われつつあるマーケティング学の基礎となっているものです。

プロダクト(商品やサービス)の品質が高いだけで売れるわけでもなく、プライス(価額)が安いからといって売れるというわけでもありません。
しかしてプレイス(売る場所)を変えさえすればどうにかなるわけでもありませんし、プロモーション(広告や広報)を積極的にやればそれで結果が出るわけでもありません。
この四要素が噛み合っていることが市場にその商品が残ることができる前提となってきます。


本書はプロモーション、特に広告というものについて日本の現状把握とその問題点、そして取り組むべき課題について取り上げています。
特に「どんな商品を売り込みたいのか」によって取り組むべき課題は異なっている、という部分などは多くの中小零細企業や個人事業者にとっても参考になる部分が多いかと思います。

現状、本書で言うところの事業主と呼ばれる人々は、こと広告というものに対して「過剰なる期待」を頂き過ぎなのかもしれません。
まず自分の身を律すること、後に広告の活用方法を考えること。
当たり前のことが案外とおざなりになっているのかもしれません。


中盤部に書かれている「マスコミの自縛と自爆」については、よくぞ書いてくれたという感じでしょうか。

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