2008年12月3日水曜日

孫子・戦略 クラウゼヴィッツ その活用の方程式



戦略論に関する古典として根強い人気を持つ孫武の「孫子の兵法」とクラウゼヴィッツの「戦争論」に関する比較論をまとめた本です。
比較をしながら各戦略論についての説明もされていますので、両戦略論について最初に学ぶに当たってもとてもわかりやすい内容となっています。

戦略という概念は競争に勝つために存在します。
これらの競争に当たって場当たり的に対処をしていると、自分の資源を使い尽くし、疲弊が進み、最終的には滅亡への道を歩むことになりかねません。
まず考えるべきは以下の点です。
・何をもって戦うか
・自分の現状の確認、望むべき状況とのズレの認識
・競争相手と如何に戦うか

両論は上記の各状況について想定している前提が大きく異なっています。
そのことから本書では「戦略論には使うべき場面がある」ということを説き、各論の特徴を浮かび上がらせて有効に活用する術を見出そうとしています。

現代の事業経営にもつながる話が沢山載っていますので、軍事に興味がない方でも面白く読めるかと思います。

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