2008年12月30日火曜日

産業人の未来



経済的な成果が最も重要である、という大前提は何時ごろから出来たのでしょうか?
多くの人が「金に汚いのは嫌だ」と言いながら「金がない」と文句を言っています。

この本は「経済を超えた価値を探ることの重要性」について書かれています。
個人と社会の関係がどのようにあるべきなのか。
最も重要とされる価値観はどこにあるのか。
この本が書かれた1942年、世界大戦の最中において著者は現在起こっている問題のすべてを見越していたかのようです。


「社会における役割を与えられない人間」がどれほど不幸なのか。
「役割が与えられるという点において、戦争は合理的な手段である」という言葉をどう考えるべきなのか。
雇用の問題、右派や左派を超えた「希望は戦争」という論旨すら出てくる現状。

今、この文章を読んでいるあなたは社会的な役割を持っているでしょうか?
そしてあなたの周囲には社会的な役割を与えられずに「社会の根なし草」となっている人が多数存在していることに気がついているでしょうか?
あなた自身は社会に対し「何を成したいのか」を真剣に考えているでしょうか?


私はここで「世界を構築する」ことを得意とする日本人の能力が活きてくるのだと考えます。
西洋の理性万能主義では成しえなかったものを、今こそ構築できるのではないかと。

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