2008年12月5日金曜日

Harvard Business Review 2008年6月号



Harvard Business Reviewは経営に関する包括的な研究論文が掲載される雑誌です。
内容は多岐に渡りますが、その月ごとに一定のテーマが決められており、そのテーマに沿った内容の論文が多数掲載されることから、各論者の比較や多面的な分析を読むことが出来ます。

今回ご紹介する号では、人材に関する特集が組まれていました。
女性が出世をするに当たって存在するという「ガラスの天井」の話や、来るべき高齢化社会を迎えるに当たって企業が高齢者をどのように活用していくべきか等、経営者のみならず個々人一人一人が考えるべきことが論じられています。
集団で仕事をすることで能力が向上することを「相乗効果」と呼びますが、その相乗効果が最大限発揮されるためにはダイバシティ(多様性の受容)という発想法が重要になってきます。
老いも若きも、男も女も、自分と違う人がいることがどれ程良いことなのかを知り、理解し、受け入れることが企業にも個人にも求められています。


個人的な感想としては、高齢化社会を迎えるに当たって商品やサービスの最良の提供者となり得るのは高齢者自身であると考えています。
情報技術の進展など、肉体的な不利を補うための手段は日進月歩で進んでいます。
日本が、世界が「元気な働ける高齢者」で溢れ返るようになることが、高齢化の進展が著しいと言われる先進国において目指すべき課題なのではないかと考えます。


企業の雇用においても、自分の能力開発においても、是非これらの観点を考慮してみて下さい。

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